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「遊くんは誰に問う?」Ⅰ  [遊くんは誰に問う?Ⅰ]

「遊?遊!!!」なんだよ・・うるさいなぁ・・・
「ん~・・あぁ誰?」
「お前いつまで寝てんだよ!先生こっち見てるぞ!」
話しかけてきたのは通路を挟んで隣の奴だった。
「俺夜行性だから昼寝てないともたないの」
「はぁ?!んな嘘いいから早く起きろ!やばいぞ!」本当だっつの
「俺フクロウだから、ってかいい加減にしてようるさい」
うぜえ、うぜえ奴の名前はろりk(ry じゃなくて幼女好きの今藤。
一応説明はしとくけど、こいつは自分の妹にまじ恋愛してるらしい。気持ち悪い
「フクロウって・・お前、もう知らないからな!折角心配してやったのに」お前に心配されるとは・・俺としたことが、恥をかいたな。
「一応言っておくけど俺人間じゃないから、俺あれだから今言えないけど」
「フクロウだろ」えー信じちゃうんだーってかそれ嘘だよ。
「フクロウだし」って言っちゃう俺ってどうなんだろうか。
「俺フクロウ嫌いだしー」お前に好かれるつもりはねえ。
「あ、でも妹がフクロウ抱いてたら好きかも」きもちわりぃよロリ今藤。
いい加減会話にも疲れた、これじゃあ夜働けないじゃん、人殺しだってうまくできないかも。
あ、気にしないでね本当だけど、まぁ俺の仕事は特別。だって俺人間じゃないしー
「・・なー今藤」
「ん?なんだー」
「お前さ、俺が人殺しとかしてたらどう思う?」
「うける」え。うけちゃうんだねー!!
「うけるんだ、へーよかった、笑ってくれるんだね、安心だ」
「え。ってかそれ嘘だよな?」
「真実なり」
その後少しの沈黙とチョークが飛んできた。
「そこ!!!!なに話してるんだ!それと!鈴木ちゃんと授業聞け!」あ、鈴木って俺の名字ね
ってか今藤が返事してこねー!気持ち悪いというか怖いな
まぁ、どうせ嘘だろうって思っているのだろうなー
「遊、それって嘘じゃないんだな?」えー何うける
「あぁうんもちろんさー」
「証拠は?」ぐへっ証拠ときたか、まぁ俺の本当の姿見せればいいか
「休憩時間にトイレ行こう、そこで見せてやるよ」
そして休憩時間になった、俺は今藤を連れて誰もいないトイレに入る
あ、でもここで力だして変身しちゃったら的が俺の魔力を嗅ぎつけてやってくるかもなー
まぁ、そん時は俺がみんなを助けちゃうぜー!
「ゆ・・遊、証拠は・・」
「あぁ、今見せるよ、まぁ、まずその前に説明する」
「俺はこの人間ではない、そしてこの姿も仮の姿、俺は夜にある仕事をしている、それはちがうセカイから迷い込んできた気味悪い生き物を殺すこと、もちろんその中に人間の奴だっている。」
「・・・パ、パードゥン?」は、ちょてめー!
「うぜぜぜええええ、ま、いいや、まず俺の本物の姿を見せるぞー、嬉しく思え!人間に見せるのはお前が初めてだ。」
そう言って俺はあっというまにへーんしーん
おいおい、今藤その顔はないだろ、ってかやべーその顔最高、うける。
「おいおい、まじだったのかよ・・はは」
「と、へんしーんしてから言うのは何だけど、俺の魔力を嗅ぎつけて何者かがこっちに向かってきているぜー!こう見えても俺結構有名で、俺を殺そうとしてる奴らは数千といるんだぜ!」
「っておい!かっこつけてる場合かよ!やばいじゃんかよ!」
「あ、大丈夫大丈夫、勝てるし」
「勝てるとかそういう問題じゃなくて!戦う時はその姿でやるんだろ?みんなにばれても良いのか?」
「あ?いいよいいよ、まぁ、ばれたら俺学校やめなさいって上司に言われてるんだよね、あ、でも信頼できる奴一人にだけなら話してもイイって言われたから今藤に話した」
「信頼できる奴って・・お前・・」友達が今藤しかいないからだけどな
「じゃ・・じゃあ!俺以外の奴らにばれたらお前は学校をやめるのか?」
「そうなるな」
「そ・・それじゃ・・っ」
バッリーン!!!

「「!!!????」」

「やばいな、来たな、」
「ちょ!まてって!俺も行く」
勝手にしろ。
「おいおい・・・まじかよ・・」
音のしたほうにいたのは・・
『やほやほやっほ~♪遊きゅんみっけたぜー!』
「っち・・吾嬬(アズマ)か」
『僕に内緒でなんで魔力つかってんのさ~使うときは俺を呼んでからにしなっていったじゃん』
「うるさいな、俺がいつ、どこで魔力をつかおうが、お前には関係ないだろ」
『ありあり!ちょーありだって!・・だってさ~そしたらすぐ戦えるジャン?』
「お・・おい!遊!こいつ誰だよ・・」
「さあ?敵かな~」
『なんで疑問系~?敵じゃないよ~・・ただ、お前が好き過ぎて殺したいんだよ』
「俺じゃなくて俺の魔力が欲しいんだろ」
『まぁ、簡単に言えばそうなるかな~?』
周りできゃーきゃーわめく奴ら、そして後ろに今藤、前に吾嬬。
はぁ、どうにかして此処(学校)から離れなくちゃ・・
「きゃー!!!!なにこいつ!学校壊したよ!ねー!ねー!」
ひときわでかい声で叫ぶ女・・同じクラスの奴だ。
「ってかさ!てかさ!此処につっこんできてちょー邪魔なんだけど!がれきとか掃除しとい
てよねー!」
なんだあの女・・恐怖心というものがないのか?おかしな奴だ。
ったく、羨ましいね
『うるせーなー!今俺遊きゅんと話してんの!邪魔すんなよなー』
ひゅんっと吾嬬からその女に向かって何かが飛んでいく、やばい。
すかさず俺がその女の前に立ちそれを跳ね返す
「え?遊?!さっきまで俺の前に・・」
「吾嬬、俺以外の奴にちょっかいだしたらお前殺すからな」
『ひゅ~怖い~!』
『ま、俺は‘そっち’の遊のほうが好きだけどね」
「お前、今藤より気持ち悪いぞ」
あーあー、可哀想に、吾嬬よ。
「今度はこっちからやらせてもらうよ」
俺は手の平を吾嬬に見せ、全魔力をその手の平に集中させる。
「“炎で闇を赤に染めろ”」
その言葉と同時に俺の手の平から真っ赤な炎が出る
『赤対闇か・・ふふっ楽しくなりそう』

続くかも、いや、分からないな←
ってか長くて読み返す気にもなんねー!^q^/


第一話 [第一話「雨傘」]

俺の名前は草野 護(クサノ マモル)

ごく普通の高校2年生である、親も離婚し俺はどちらについていくでもなくひとり暮らしを始めた。

金に困ることもなく、ただ普通に、平和に暮らしていた。

ただ…彼奴が現れるまでは・・だが。



「やっべー補習受けてたら遅くなっちまったわ!!」

護は急いで教室を出て昇降口へと急いだ

「うっわ!雨?!しかも暗ッ!!!!俺暗いところ苦手なんやけど・・・・あー!!もうくそっ!!!」

俺は猛ダッシュで家へ向かった、今の季節は冬、冷たい雨が俺の体にあたる、やばい死ぬかも。

すると、後ろから誰かに袖を捕まれた

「え・・?」

驚いて後ろを向くと…

「護君、久しぶり大丈夫?傘ないの?」

「なっ・・お前…綾崎?!」

「あ!覚えててくれたんだー!やっべー嬉しい」

「あ・・そ…そんなん、忘れるわけないやろ・・」

「…傘無いんでしょ?家まで入れてあげるよー」

綾崎は俺の頭の上に傘を持ってきた。

「あ、ぅ・・じゃあ入れさせて…って!男同士じゃ気持ち悪いっちゅうの!!!」

「え?じゃあ濡れちゃうよ?あ!じゃあ僕の家来るー?きっと護君の家より近いよー」

「あ・・そうだよ!お前いつこっちに戻ってきたんだ?」

「昨日だよ、まだ部屋ダンボールだらけだけどいい?」

「ひ・・ひとり暮らししてるん・・?」

「うん、護君も?」

「ああ」

「じゃ、行こうか?」

「う・・うん」

何故俺は意識してしまうのか・・きっとそれは、昔のあれのせいだと思う。

「着いたよ、小さいアパートだけど中はすっごい広いんだよー」

おじゃましまーすと、俺はゆっくり靴を脱ぎ綾崎の部屋に入る

「今タオル持ってくるからそこらへんに座ってて」

そこらへん・・ってダンボールで床が埋め尽くされてて座れる床面積がないんだけど・・。

しょうがなく俺はベットの上に座った、やばい・・緊張・・する。

「ほいータオル」

「さ・・さんきゅぅ~」

俺は綾崎の様子をうかがいながら言葉を発する

「あのさ・・お前、まだ…」

「ん?」

「俺の事好きなん?」


少し間があき、綾崎が近づいてくる

ギシッ

綾崎の手がベットについた、顔がすごく近くて恥ずかしくなる

「好きだったら・・どうする?」

そういって綾崎はもっと俺の顔に自分の顔を近づけて・・

「あやさ・・んっ」

キスをした。

「好きだよ、今でも、ずっと、これからも・・ね」

にっこりの笑顔を俺に見せた。

「ばっ!!!!ばっか!くそ!そこどけ!帰る!!!!」

俺は恥ずかしくなり立ち上がり玄関へ向かおうとした

「だーめ!…逃げるなよ、護」

だめだ、逃げられない・・恥ずかしすぎる、綾崎の想いは昔と変わらず、そして、俺も変わっていない…綾崎がまだ好きなんだ。

「だめっだつの!俺今ぜってー顔赤いし!」

「バカだな~・・俺はお前のその顔が一番すきなんだよ?」


第二話に続く

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